ちゃんいまの、きょうコレにハッとしました!

きょうハッとしたことを記録するブログです

映画『リバーズ・エッジ』:一度も時計を見なかった私と物語のチカラと突然の決意。

『リバース・エッジ』を見た。

出てくる登場人物、それぞれが愛おしくって、

思い出すとなんだかあったかくなるというか。 

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わたしはあんなヒリヒリでスリリングな日々は体験なんて出来なかった

平凡のすぎるくらい平凡な高校生だったし、

特に誰かに感情移入とかも出来なかったんだけど、

でも、とにかく、

私はこの映画を観ている間、時計を1度も観なかった。

 

岡崎京子さん原作の、映画『リバーズ・エッジ』。

岡崎さんの漫画って、心を掴んでしまうパワーがある。

そんなハードル高い原作が、どんな映像になっているのか知りたくて見に行った。

 

結果は、

すごくすごくうまい(技術が)映画”

だと思った。

青春映画なんだけど、荒削り感は一切ない気がした。

(※映画としてとても成熟しているということです。いい意味です。)

 

2時間、しっかり物語は進むのに、全く飽きないし、

あ、そろそろ終わりかなと思って

どんな終わり方をするのだろうと思っていたら

あの主題歌が流れて、カメラがぐーんと上を向いて

それがやっと見えた希望みたいに感じられて、瞬間、

映画が終わった。

 

若い頃の、あの何にも分類できないと思える時間。

私はあんな時間は過ごしていないけど、わかる。

それは、きっとあらゆる本や映画や舞台が

そんな時間をきりとって表現してくれたからなんだ。

実際に私が感じたのは、たった一瞬、それもなんだか心に通りすぎただけ。

(もしかしたら、表現のおかげで、そういう若い頃特有の感情や時間を

青春だって思わされているだけかもしれないけど。)

 

でも物語のおかげで、

こんなものすごい体験を本当にしなくても済んだのかもしれないし、

やりきれないものを抱えながらも、

恋愛やドストライク青春に逃げ切ることも出来なかったあの頃のわたしには

あらゆる表現がある種の救いみたいになっていたんだなーって。

と今更気づいた。

 

役者はみんなすごくよくって、

本当に役として存在することができる人たちで、すごかった。

存在出来ていなかったらあのインタビューシーンなんて演じられないよね。

久々にかっこいいと思える男の子がたくさん出ていた。

観音崎くんは憎めないし、山田くんの好きな人のあの撮り方は最高ですね。

二階堂ふみさんは大女優だと思いました。

そして、世界観を完璧に作り上げた監督や脚本

音楽(弦楽器だと少しロックの匂いがした!)映像、美術・・・

全てのスタッフワークが技術がとんでもなく高くて、

だからこそここまで素晴らしく世界観が表現されているんだなと思ったし、

そういう意味で映画としてとても完成された映画だって思ったんです。

 

今、自分はなんのために今の仕事をしているんだろうって

すごく考えていて、若い人もとてもすごい人が多いし、

技術も、経験も少ない私は、いい歳なのになんでこんなへばりついてまで

今の仕事にしがみついてるんだろうってすごく思ってて。

恥ずかしいし、でも、やめたいかって言ったら今のままじゃ絶対やめたくない。

私には、見たい景色があるから。

誰かや何かの新たな一面が引き出されるようなものを作りたいし、

誰かの応援歌になるようなものを作りたいし、

いつだって愛に溢れたものを作りたいし、

まだまだ見たい、作ってみたい景色が私の中には埋まってるんだと

新宿のカフェの隅っこで気づけて、

だから、そのために私は今の仕事を頑張ろうと思えました。

 

もう若いことも誰とも比べなくって、

自分がいいと思うものだけにフォーカスしよう。

感動できる自分でいたいし、そのぶんいろんなものを経験出来ていないかもしれないけどでも、それでも、たまにはそんな奇妙な子供みたいな大人がいたっていいじゃないか。

 

なんかリバーズ・エッジとも関係なくなっちゃったけど、

でも、これは、私は時計を1度も見なかったくらい

画面を見続けた映画でした。