ちゃんいまの、きょうコレにハッとしました!

きょうハッとしたことを記録するブログです

本:黒田泰蔵『白磁へ』:運命を感じたとき、あなたはその運命いますぐ飛び込む勇気はありますか?

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タカラ」の入り口に立ったその人の姿は、半世紀経った今もありありと思い浮かべることができる。顔に見覚えがあったではない。もちろん名前も知らない。しかし、その刹那に運命を感じた。

 

「この人なら僕を救ってくれる。」

 

この本は20歳でパリへ渡り、カナダで轆轤(ろくろ)と出会った。

世界的陶芸家黒田泰蔵が「白磁」を見つけるまでの物語。

 

イラストレータ黒田征太郎を兄に持つ泰蔵は

自分にできることを探してパリに渡っていた。

 

コックで生活費を稼ぎながら出会ったのが、のちに人間国宝になる陶芸家島岡達三。

声をかけてくれと願いながら彼の横を通り、気づいたら一緒にオペラ座をみて、

その後、島田は彼の面倒をみることを決めた。

 

ねぇ、この引き寄せられ方を運命と言わずしてなんと呼べばいいのか。

だって、この二人の関係は恋愛ではないんだもの。

 

その後、カナダで轆轤に出会い、気づいたら朝になっていた。

「これを一生やるかもしれない。」轆轤に夢中になっていた。

 

作品がパルコや百貨店で売れるようになってからも

彼はずっと模索していた。まだ、探していた。

 

そして、ついに彼は、白磁をみつけた。

 

自分のやりたいことをみつけたから、やましさもなかったのだろう。

売れようが、売れまいがいいという清々しいきもちだったのだろう。

 

そんな彼に師匠は言った。

「自分の道をみつけるまではどんなに時間がかかってもいい。

だけど見つけたら、妥協せずにまっしぐら。」

 

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運命を感じて、

一体どれだけのひとがその運命に身をまかせることができるだろう。

一生かけたいと思うのものをみつけて

一体どれだけの人が本当に人生をかけられるだろう。

 

きっと運命みつけるまでも苦労しただろう、見つける努力もしただろう。

みつけてからも苦労しただろうことも、想像できる。

 

その過程で出会った様々な人々との運命の出会いが彼をつくったことがわかる。

そのひとつひとつが本当必然すぎて、まさに運命だった。

 

そんな彼の人生を綴ったその本は、

彼の作品同様、シンプルで語りすぎないのに、とってもドラマチック。

 

大好きなエピソードがある。

島岡師匠にお世話になると決め帰国し、彼の元を訪れたとき

まだ自分に自信がなくて、弟子になるという選択ができなかった黒田。

その十数年後、「島岡達三師弟展」に出展することになった折

 

「あなたは私のお弟子さんでいいよね。」と先生から言ってくださった。

その声と言葉を思い出すたびに、涙がこみあげる。

 

もちろん私も泣きそうになった。

ほかにも、円筒に対する哲学やヨーロッパの街並みについての見解など

とても読み応えがあった。

 

きっとシンプルにもしも、「ああ、これだ」って思ったら、

きっと捕まえないといけないんだな。

必要なのは、きっと、ちゃんと飛び込む勇気。

 

 

 

飛び込む勇気つながりなだけだけど・・・貼っときます。

すごくいい曲なんです、よ!!!

www.youtube.com

 

 

でわ。