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ちゃんいまの、きょうコレにハッとしました!

きょうハッとしたことを記録するブログです

映画『海よりもまだ深く』:それはきっと人生であり、人間であり、愛。

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www.youtube.com

 

『海よりもまだ深く』をみました。

 

いちいち笑えるし、

いちいちホロリとさせられる。

そして、

最後には、人間というものを愛さずにはいられなくなった。

 

だって、そこに映っていたのは、

私であり、あの人であり、知らない誰かであり、つまりは

「こんなはずじゃなかった」人生をいま生きている私たちだったから。

 

お話は売れない小説家とその家族とその元家族の話。

 

とにかく脚本がすばらしく、むだな会話がひとつもない。

全部が全部繋がっている。

映画館ではクスクスと笑いがずっと起きていた。

 

会話で笑える映画は、だいたい脚本がすばらしいということだと思う。

(映画「生きてるものはいないのか」も、ものすごく脚本がすばらしくて

あるインタビューをみたら、その監督が

「脚本を修正しようとしたけど、する必要がなかった」と答えていて、

それはきっとひとつひとつのセリフが有機的に結びついているから

ひとつ削るとそのあとに影響してしまう、だから削れないということだと思って

それくらい緻密に書かれているということですよね。)

 

映画は、ほとんどがたわいもない会話ですすむ。

あるトピックが、そのあとのストーリーをつくっていき、

忘れた頃に現れてきちっと回収され、私たちは思わずクスっと笑ってしまう。

でもそれって、なんだか人生の送り方そのものみたいだ。

 

 

本の中で是枝監督はこんな風に書いていました。

「愛は映るのだ、と気付いたのは大学時代、早稲田のACTシアターで、

フェデリコ・フェリーニ監督の『道』と『カリビアの夜』を観た十九歳のときでした。

愛の量や質や純度というものは他人と比べるものではないと思いますが、この『海よりもまだ深く』は、いまの僕自身の精一杯の愛を込めたつもりでいます。」

 

観終わったあとの感想は、

物事は愛さなくっちゃいけないってことだな。

すべては「こんなはずじゃなかった」ことだらけだけれど、

死ぬほどひとを好きなったことがなくっても

私たちは生きているし、生きていける。

 

「こんなはずじゃなかった人生」も、

せめて自分くらいはイヤになるときがほとんどだけど、愛したい。

 

でも、「こんなはずじゃなかった」わたしやあなたのことも

きっとだれかは、良太にとってはお母さんかな、

そんなこと全然関係ないじゃないって無条件で

ものすごく愛してくれるひとがいるはずなんだ。

 

 

あー、これ、すごくいい映画だな。

是枝監督の中で一番すきかもな。

 

 

主題歌もすごくいい。

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