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ちゃんいまの、きょうコレにハッとしました!

きょうハッとしたことを記録するブログです

映画「物語る私たち」:悲しいことの裏には、いつだって最高の笑えることが用意されている。

movie

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疑問というのは、

たとえ口に出さなかったとしても、

心のどこかにはずーっと石ころみたいに置かれていて、

たまにコロコロ転がったり、ゴローっと反対側に行ったり、

あるときポロっと口から出てしまったりするものなのかもしれない・・・!

www.youtube.com

※以下、ネタバレ含みます。

この物語は、女優サラ・ポーリーが自身の出生(父や兄弟と似ていないという事実)に

疑問をもち、自分の母親が一体どんな人物だったのかを探り、

ついには、本当の父親は誰なのかというポリー自身の最大の謎を、

物語るドキュメンタリー。

 

よくドキュメンタリーでも取り上げられる「出生のヒミツ」というテーマ。

「家族とは時間か、血のつながりか」問題につながる発言もされますが、

お父さん(血は繋がっていない父)の発言では、

感傷に浸るのではなく、「愛!」という方向のあたらしい解決法を見せられた感じ。

そしてなにより、当時を振り返るシーンがすばらしい!

そして、この映像こそが、ある意味「物語る私たち」です。

真実は、それぞれの解釈のなかに埋まっているという真実。

 

で、で、!

この映画で、一番ハッとなったのは、

 

彼女の父親が別にいると判明した9月のモントリオール

映画の撮影中で、ネアンデルタール人に扮していた彼女。

そんななか、

トロントの記者から「血の繋がっている父のことを記事にしたい」との電話。

「父も知らないから載せないで」と泣いて頼む彼女。

楽屋から公園に移動しながら「少なくとも父に連絡するまで待って」と。

 

電話を切っても、涙が、全然止まらない。

やけに感じる視線。

トロントだったら、泣いてる人がいたって見て見ぬふりをするのに…。

その後、スタジオで顔を洗うため化粧室へ。

 

・・・・!!

 

鏡のなかにはネアンデルタール人がいた!!!

 

 

だってさ。思わず声に出して笑っちゃいましたよ。

 

でも、同時に、

「あ、これって変えられないことなんだ」と思ったんですよ。

この悲劇と喜劇のセットはもうあらかじめ決められてることなのかな

って、実感として感じました。

 

すげー怒ってても、すげー泣いてても、

もし笑っちゃったら、(いいか悪いかはわからないけども)

「まー仕方ないか!」って思っちゃう。

 

ニーチェ先生もこう言ってました。

『笑いとは、地球上で一番苦しんでいる動物が発明したものである。』

 

サラはその後、モントリオールを発ったその足で、

父親に出生の事実を告白します。

 

お父さんに告白できたのも、もしかしたら、

鏡に映った自分のネアンデルタール人姿をみてしまったからなんじゃないかって

私は思っております。