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ちゃんいまの、きょうコレにハッとしました!

きょうハッとしたことを記録するブログです

『この世にたやすい仕事はない』津村記久子著は、ワクワクしながらハッとする、お仕事小説でした!

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「『この世にたやすい仕事はない』…うん、そう、そうなんだよな。

たやすい仕事なんて、この世には…ないんだよな。」そして、空を見上げる私。

って感じで読みたかったんだけど。

 

実際は・・・・!!!

これは、コメディ!?推理小説!?世にも奇妙な物語!?SF(すこしふしぎ)!?

てな感じに、姿をクルクル変えて、小説は進む。

  

ゲラゲラ・ニヤニヤ・ワクワク・ドキドキ、そしてハッとしながら読んでしまった。

小説で久々に、すっっごいワクワクしました。

 

物語は、

大学卒業後、十四年間勤めた職場をなかば燃え尽き症候群のような状態で辞め

正直働きたいのか働きたくないような状態のなか、ハローワークの正門さんに

紹介されるまま幾つかの職業を経験する、三十代女性のお仕事エンタメ小説。

 

小説は、

「売店に売っているパンが150円で高く感じたが、やはりおいしかった」とか

 

細かい日常の記述で、連ねられている。

 

でも、そこに記された記録の数々が、

「あ、こういう人いる!」とか「お、やっぱりそう思うよね!?」とか

細かい記録であるがゆえに、思わず笑ってしまう。

 

しかし、ある時、

些細な日常の出来事の1つだったはずの出来事が

突然、意味も持ち始め、気が付いたら”大きなもの”として、目の前に現れたりもする。

 

「え、これ、伏線だったの!?」

 

いやいや、そうではなくって、

私たちが生きてる毎日が、まさに、そうなんですよね。

 

歯を磨く、通勤するみたいな、

ひとつひとつの事柄で構成されているのが毎日であり

その毎日で構成されているのが、まさに人生。

そして、小さい出来事が、真理にだって昇華する。

 

一番心に引っかかったのは「どの人間にも可能性がある、」というところ。

 

 それが、いいのか悪いのかもすらもわからないけど、とにかく生きていれば

たしかに、可能性はあるんだよな、そう思いました。

そして、きっと落ち着くところがあるんだよね。(そう思いたいって感じだけど)

 

ってか、これ、映像化(映画化がいいかなー!?)されそう!!

なんかラーメンズっぽいっていうか、世にも奇妙な物語っていうか、

ドライなタッチゆえに演出家のひと次第でどんな世界観にも染まれる可能性を

持っているというか。映像化するなら面白いひとでお願いします!

 

 

こういう世界の描き方があるのか…、はじめて知ったよ…!!と

興奮しながら読み続けちゃった。

装丁や挿絵も素晴らしく(絵のトーンが絶妙!)世界観を構成してて、

こんなワクワクする小説は、本当久しぶり。

 

 

あー、本当面白かった!